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- 2020年2月20日(木)
【フェラーリ 360モデナ】技術の躍進と、それを彩る曲線ボディ
公開日:2020.02.20(Thu)
フェラーリといえば赤、とも言えるボディカラー「ロッソコルサ」を身に纏ったフェラーリ360モデナを入荷いたしました。
フェラーリ360モデナのデザインはピニンファリーナが手がけており、ダクトなどの丸い形状は女性の爪にインスピレーションを受けています。各所に女性的な色気ある曲線も美しく、ロッソコルサの赤色との組み合わせも素敵です。内装もクリーム系ホワイトとブラウンで統一された上品なお車となっております。
もちろん、この曲線は美しさの表現だけではなく、走行性能を向上させるための空気抵抗やエンジン冷却が十分に考えられたデザインとなっております。1999年に360モデナが発表された時、多くの人が関心を寄せたのがエアロダイナミクス(空気力学)における進化でした。曲線を多く用いたボディデザインにより空気の流れを作り出すことで、空気抵抗を軽減し、ダウンフォースを生み出しています。また各所に設けられたダクトから自然に空気が取り込まれることでエンジンの冷却が効率的に行われます。
さらに、こちらのお車のリアのテールランプ周りのパネルは、エンジンの冷却効率を高めるためにオプションのチャレンジグリルに変更しています。チャレンジグリルはメッシュ素材のため、本来エンジンルームにこもってしまう熱を後方へ逃す働きを担ってくれます。
多くの人が驚いたのはそれだけではありません。前モデルであるF355からサイズを10%大型化したにも関わらず、28%の軽量化、重さにすると約60kgの軽量化を達成しています。軽量化を実現したのはオールアルミ製のフルモノコック化です。当時、近代的な技術とされたフルモノコック化を取り入れたことにより、強度も高く、軽量化も向上した一台となりました。
その他、360モデナはヘッドライトの固定化や排気量を拡大したV8エンジンの搭載、エンジンフードをガラス製にするなど近代的な技術を多く採用し、歴史を重んじながらも、先進的な技術を取り入れたフェラーリの歴史が始まったことを感じさせる一台です。とはいえ、スーパースポーツカーでありながらもパワーシートを装備し、落ち着いたカラーで統一しているため、街乗りでもお楽しみいただけます。フェラーリ360モデナの走りをぜひ一度ご体感ください。