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- 2020年1月6日(月)
【フォルクスワーゲン タイプ1】フェルディナント・ポルシェが目指した小型大衆車
公開日:2020.01.06(Mon)
今回ご紹介する車は1999年フォルクスワーゲン タイプ1です。
タイプ1はフォルクスワーゲンが製造した乗用車第一号となるお車で、1941〜2003年まで62年にわたり販売されました。62年もの長い期間、タイプ1はフルモデルチェンジすることなく歴史を刻んできました。単一モデルとして歴史を刻んできたタイプ1は世界中の多くの人に愛されたお車となっております。
タイプ1が製造開始したは1936年。その当時は自家用車は一般の人には手に届かない存在でした。フォルクスワーゲンはそのような時代に国民の手に届く車を製造することを目的に設立しました。そのため車名の由来もフォルクス=国民、ワーゲン=車となっています。その第一号が「タイプ1」です。
しかし「タイプ1」という車名には馴染みのない人も多いのではないでしょうか。多くの人はこちらのお車を「ビートル」という名称で親しんでいます。ビートルという名称はもともと、ビートルの小型で丸みを帯びたデザインが「ケーファー(=カブトムシ)」という愛称で親しまれたことから始まります。その後、英語圏でも販売されるようになるとカブトムシを意味する「ビートル」の愛称が世界的に広まりました。
そんな世界的に人気となったタイプ1の製造を担当したのは、ポルシェの創業者フェルディナント・ポルシェ(以下、ポルシェ)です。 ポルシェは長年にわたって小型大衆車を作ることを夢見ていました。そんな中、ドイツで首相がヒトラーとなり1933年に国民車構想を打ち出し、それを依頼したのがポルシェでした。ポルシェは長年の夢を実現する時が来たのです。
ポルシェがタイプ1を製造したのは80年以上前ですが、空冷エンジンをリアに搭載し、広いトランクスペースと燃費の良さを確保するなど、当時からポルシェの技術は素晴らしいものでした。また、ヒトラーから打ち出された「頑丈で長期間乗れる・大きな修理を必要としない・成人4人が乗車できる」などといったコンセプトをポルシェは実現したのです。
今でも愛好家の多いフォルクスワーゲン タイプ1は、このような経緯で製造されたため、頑丈で誰でも扱いやすいお車となっております。こちらのお車はさらに小さな改良がなされてきた後期(1999年)のお車ですので、当時のタイプ1の走りを快適にご体感いただけるのではないかと思います。またシートとオーディオ機器に関しましては新品交換済みとなっております!お好きな音楽を聴きながらドライブをお楽しみいただけます♪