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- 2020年11月5日(木)
【BMW1502】経営難だったBMWを救った大ヒット作
公開日:2020.11.05(thu)
こんにちは。本日ご紹介するお車は「BMW1502」です。
戦後50年代、BMWはコンパクトカーと少量生産の高級車の二極化を突き進んでいたものの、経営は悪化する一方でした。
そんな時にBMWを救ったのが59年にデビューした700シリーズと、61年に登場した1500です。中でも1500はスポーティかつ高品質であることから世界中に影響を与えた車の一台です。その後登場したBMW2002(通称「マルニ」)はご存知の方も多いのではないでしょうか。2002の登場が68年、今回ご紹介するBMW1502はもう少し先の75年に登場したお車です。
登場当時すでに人気のシリーズではありましたが、1600ccユニットをデチューンし、内外装を簡素化した普及型モデル「1502」は、当時のBMWの生産台数の約1/4を占めるほどの大ヒット作となりました。当時経営が悪化していたBMWにとっては救世主ともいえる、歴史に残る一台です。
また、75年7月には3シリーズが登場したことにより1500が続いたすべてのバージョンが生産中止されている中、BMW1502のみ、77年まで生産が継続されいます。
簡略化されたホイールカバーや後期の角型テールランプから1502を識別できるものの、必要な機能やデザインはしっかりとツボを抑えていたことも人気の理由の1つかと思います。
しかし、日本には2002系の輸入がほとんどだったため、1502はあまり普及しなかった一台と記憶している方も多いのではないかと思います。そのため、日本にて綺麗な状態で残っているこちらの1502は希少な1台となっております。
歴史を感じさせないレッドの美しいボディは、全塗装済みとなっております。錆びていることも多いアルミモールも錆もなく綺麗な状態を保っております。レッドのボディとボディをぐるりと囲むアルミモールの組み合わせがおしゃれな一台となっております。
キドニーグリルにもくすみなどは見られず、後期型でブラックアウトされているグリルカバーは経年劣化により白くなると言われていますが、大きな劣化も見られません。
なくなってしまいがちなオイルキャップの鍵穴部分のふたが残っているのも嬉しい点です^^
インテリアにはブラックシートが採用され、スポーティでありながらも上質でおしゃれな一台となっております。carrozzeria(カロッツェリア)のスピーカーが後付けされておりますので、お気に入りの音楽を聴きながらぜひ快適なドライブをお楽しみください。
マフラーは後付けの「ANSA」のセンターマフラーが装備されています。
ドライブするとその楽しさがワクワクする一台となっております。