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- 2020年2月7日(金)
【BMW M3(E46)】市販車としての日常性も備えつつ、サーキットも走れるスーパースポーツカー
2002年 BMW M3入荷致しました。
BMW M1時代から引き継がれた「M」は「Motorsport」の頭文字で、公道を走れるスーパースポーツカーとして開発されているモデルです。
1986年に誕生した初代M3(E30)は当時始まって間もないグループA規定のツーリングカーレースに出場するためのベース車両として製造されました。しかし、初代M3はツーリングカーレースのベース車両であったものの、BMWの顧客は愛車をカスタマイズしたり、実用車として使用したりすることが多くBMWはそちらも視野に入れた新しいM3を開発する必要があったため、BMWモータースポーツ社も名前を変え「BMW M社」となり、パワーとレスポンスが良くレースに有利とされた小さな排気量の4気筒エンジンは2代目では6気筒エンジンへと変更されました。
2代目から搭載された直列6気筒エンジンは二つの呼吸器にそれぞれVANOS(バノス)と呼ばれる無段階調節システムが採用されました。ユーザーは低速からでもトルクをアップさせることが可能となった画期的なシステムに驚き、このシステムにより排気量3.2Lエンジンで321psを達成したことがたちまち話題となったのです。それだけではありません。2代目からは「SMG(シーケンシャルMギアボックス)」と呼ばれるトランスミッションが登場し、シフトレバーを押し引きするだけで瞬時にギアを変えることができることもまた話題を集めました。
人気の高かった2代目でしたが、市販車として多く人の期待に応えることを考えていたためにスタイリングや走行性能にはどこか控えめな日常性が強く感じられ、また新しいシステムの導入により思わぬ故障が相継ぎました。その点、1999年に発表された3代目となるM3(E46)はエンジン、ボディ、ブレーキなどあらゆる点を改良し、先代の技術を引き継ぎながらも走行性能を向上させた攻めの姿勢を感じられる一台です。
M3 E46の特徴1つ目は、ワイドなボディライン。張り出したフェンダーから迫力のあるリアまで力強い印象となっています。2つ目はワイドになったフロント部分に収まる6気筒エンジン。先代からさらに開発に力を入れ、排気量は3201ccから3246ccへと拡大し、トルクは1.5kgm/4900rpmを発生、さらに馬力は先代より22ps向上しています。
特徴3つ目はE46から設置されたフロントフェンダーのエアアウトレット。サイドにエアインテークやエアアウトレットを備えることがまだ珍しかった時代でしたので、M3のロゴが入ったスポーティなデザインは攻めの姿勢を感じられるパーツでもあります。
4つ目は左右2本出しのマフラー。左右2本出しのスポーティなマフラーがオプションではなく、標準装備となっている点も嬉しい点ですね。
いくつかご紹介したように走行性能が向上し、それを物語る攻めのエクステリアなのですが、何より市販車として独特すぎないデザインも人気の秘密です。それはエクステリアだけではなく、サーキットを全開で走ることができるスーパースポーツカーM3には、2ドアクーペとは思えない広さのリアシートとトランクスペースが確保されています。
リアシートには大人2人が座るには十分なスペースを確保し、また、可倒式となっているためトランクスルーとしても活躍します。数人で出かけることを想定した日常性も、大きなお荷物を積むことを考えた実用性も捨てることなく、あくまで「市販車」としてサーキットも走れるスーパースポーツカーなのです。
BMWM3は近日発売予定です。カスタムなどの情報もまたご紹介いたしますのでお楽しみに♪