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- 2019年11月12日(火)
【ポルシェ 911カレラS】オプション編:走行性能を高める3つのオプション「PDK」「PASM」「スポーツクロノパッケージ」
公開日:2019.11.12(tue)
2013年ポルシェ911 カレラSをご紹介いたします。
こちらのお車は、2011年のフランクフルトショーで997型の次世代モデルとして発表されたポルシェ911の7代目、991型モデルとなります。
先代の997型とこちらの991型を比較してみても、ヘッドライトやテールランプの形状が変化したという程度で、見た目に大きな変化はありませんが、機能面では電動式パワーステアリングや電動ドアミラーを採用するなど利便性が向上しております。変化が少なくマイナーチェンジのようにも感じますが、ドライブをしてみると走行性能の進化に驚かされます。991型の走りは997型と比較すると加速もスムーズでコーナーも安定した走りを実現、さらにサスペンションがしなやかになったことで静粛性が向上しています。
走行性能を向上させる要因のひとつが、ボディの軽量化です。ボディはアルミニウムとスチールを組み合わせたインテリジェント構造の軽量ボディを採用しており、重量比で44%をアルミ製にすることで、997型より45kgの軽量化に成功しています。
さらにこちらのお車にはドライブをお楽しみいただけるオプションが豊富に装備されております。
1つ目は「PDK(ポルシェ・ドッペル・クップリング)」。PDKとはポルシェ独自開発のデュアルクラッチ式オートマチックトランスミッションのことで、ポルシェによる膨大な距離のテスト走行によって蓄えられたデータに基づいて自動でシフトチェンジを行います。スピード以外にも路面の傾斜、エンジンの回転数、ステアリング切り角度など様々な情報をもとに自動でシフトチェンジチェンジしてくれるため、痒いところに手が届くような快適なドライブをお楽しみいただけます。
2つ目は「PASM(ポルシェ・アクティブサスペンション・マネージメント)」。PASMは路面状況やドライビングスタイルに応じて各ホイールのダンパーの減衰力を調節するシステムです。ダンピングモードはノーマルとスポーツの二種類用意されており、ノーマルモードではパフォーマンスと快適性を重視したモードで、スポーツモードでは硬めのセッティングでスポーティな走りを重視したモードとなります。PASMがない場合にはダンパーが一種類のみとなりバランスの取れたコーナリングができるスピード域が狭いですが、PASMがある場合にはスピードや路面状態によりダンピングが常に変化するため安定したコーナリングできるスピード域を広く感じられます。
3つ目は「スポーツクロノパッケージ」。日常遣いを快適にお楽しみいただけるポルシェ911カレラSですが、もちろんスポーツカーとしての走りもお楽しみいただけます。スポーツクロノパッケージにはスポーツモードとスポーツプラスモードが搭載されており、スポーツモードもしくはスポーツプラスモードをお選びいただくと、エンジン、ハンドリング特性が変化し、PDKの場合はシフトポイント設定の変更が可能となります。レスポンスも鋭敏となり、「操作している感覚」をご体感いただけます。さらにエンジン音は水冷6気筒エンジンの独特な音から、まるでエンジンごとパワーアップしたかのような気持ちの良い音が響き渡ります。
スポーツクロノパッケージによりダッシュボード上には専用ストップウォッチを装備しております。
これら3つのオプションにより、日常遣いとしても快適なドライブと、スポーツカーとしてのスポーティなドライブを切り替えながら最高のカーライフをお楽しみいただける一台となっております。今回はポルシェカレラSの走行性能と、パフォーマンスを向上するオプションについてご紹介いたしました。次回はその他の特徴をご紹介いたします。