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- 2019年11月10日(日)
【フェラーリ488ピスタ】軽量化編:史上最速のV8ミッドシップモデルの徹底的な軽量化
公開日時:2019.11.10(sun)
1975年の308GTB以来、フェラーリの人気シリーズとして活躍してきたV8ミッドシップモデル。新しいV8ミッドシップモデルが登場する度、それをモデルとしてスペシャルシリーズが発表されてきました。360をベースにチャレンジストラダーレ、F430のときはスクーデリア、458ならばスペチアーレ…そして現行型の488GTBをベースにしたスペシャルシリーズが「488ピスタ」となっております。
488ピスタはV8ミッドシップモデルのスペシャルシリーズ「史上最速のV8モデル」を目指しており、最速を目指す中で向上されている性能のひとつが「軽量化」です。軽量化するためにエクステリア・インテリア共に徹底しており、カーボンファイバー素材とアルカンターラ素材が多く採用されています。
エクステリアには排気ダクトや細かいパーツなど至る所にカーボンファイバー素材を採用しているのが確認できますが、見た目ではボディカラーと同化しているバンパー、リアスポイラーなどにもカーボンファイバー素材が採用されています。
インテリアの軽量化も徹底的で、シートにアルカンターラを採用し、その他あらゆるパーツにカーボンファイバーを採用する他、フロアカーペットは廃止されており、グローブボックスも撤廃されています。また、ドライバー側のドアハンドルもシンプルなストラップで代用するなど細部にもこだわって軽量化されております。
それだけではありません。エンジンルーム内のパーツ類、カバー類にもカーボンファイバー素材を採用しており、エンジン単体でみても18kgの軽量化に成功しています。
フェラーリ458ピスタを開発したエンジニアグループは過去の経験と知識から「重心付近の軽量化は大切だが、バネ下重量の軽量化が効果的である」と判断しています。そのため、カーボンセラミックブレーキの採用は欠かせない部分です。バネ下重量の軽量化は加速に効果的なだけではなく、旋回時や走行安定性の向上にも効果的です。
フェラーリがこうして軽量化にとことんこだわった結果、488GTBと比較して総重量はなんと90kgの軽量化に成功しているお車となります。
まだまだご紹介したい点、多数ございます。次回のブログもお楽しみに♪