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- 2025年11月10日(月)
デントリペアを体験
今日は変わったネタを一つ
先日関係者の車の凹みをデントリペアしてみました。
最近のトヨタ車など、ボディは高張力鋼板を使用されています。
この名前の通り、非常に高い張力を持つ鉄板であり、板厚を従来鉄板より薄くさせることをメリットとしています。
全く知らなかったのですが、どうも凹みやすいようです。
1ボックス車の天井を洗車する時など、踏み台などで登りますが、どうしてもルーフ(天井)のサイド部分に手やひじが来て、押さえることにより知らないうちに凹んでしまうようです。
今回の車もそうでした。
天井なので目立たないでしょうと思うかもしれませんが、例えば買取店に持っていくと必ずと言ってよいほど天井の様子も確認します。
周りが評価点5の素晴らしいお車でも知らないうちに付いた天井の凹みで、3.5とか4とか言われた時にはかなりのショックかと。
勿論査定額が下がります。 ガーン!!😨
新車で購入後1年経って、なんかおかしいなあと気が付いた時にはすでに遅しで、片方のルーフサイドになんと10か所もの凹みが散見!
ガーン ガーン!! 大きなショックです。
いろいろ調査しまして、デントリペアでの修理を決断
で、施工して頂いた内容を参考に紹介します。
実は、軽度の凹みって、なかなか見えにくいものかと思います。 従って、専用の発光器を使用して、凹みを見ます。

縦線が照射できるので、凹んでおれば、その線が歪んで見えるわけです。
写真だとわかりにくいかもしれませんが紹介します。

矢印の先がいくつも凹んでます。
凹み1 Before

After

凹み2 Before

After

凹み3 Before

After

分かりますか?
縦線がまっすぐではなくギザ状になっているのが凹みです。
それをリペアする事で、まっすぐな線になるわけです。
具体的な修理方法ですが、
基本は裏側から専用の工具で押し出す方式が一般的ですが、天井(ルーフ)はそんなことが出来ません。
なので、外側から引っ張り上げます。
ホットボンドを使用して、専用の工具のユニットにボンドを取り付け、冷める前に凹んだ部分に貼り付けて、これも専用の工具で引っ張り上げます。
上げ気味に引っ張って、あとは専用ポンチで表面からたたき上げて均すことを繰り返します。
うーんこれは根気がいるお仕事です。
しかも凹みって、ある方向から見ると修理できても他の方向から見ると凸凹があるなど、非常に繊細です。
プロのお仕事と思いました。
ついでにもう1台、施工してもらいました。
これは、ラゲージドアがフットセンサーが誤動作したのか突然開いて、後ろの倉庫にあたってしまいました。
これもショックが大きい!
この場合は、幸いなことに内貼りカバーに蓋があり、それを外すことで、専用工具を入れることに成功
ぐいぐい中から押さえて凹みを整え、表面からポンチで均します。
Before

うーん、凹んでいます。
こんな感じでよっこらしょと

After

拡大しても凹みが見えません。 うっすら傷は当たり前ですが修正できませんが。
以上、私が初めて経験したので、皆様にもご紹介しようかと思いました。
最後に!
ボディは極力、手やひじ、ひざを当てつけない事です。 皆さん洗車時に気を付けてくださいね。
参考になれば幸いです。

