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- 2019年11月10日(日)
【フェラーリ488ピスタ】フロント編:サーキットが生んだ迫力あるフロント「Sダクト」
公開日時:2019.11.10(sun)
2019年フェラーリ488ピスタ入荷しました。
V8ミドシップモデルの最新スペシャルモデルとして2018年3月のジェネーブショーで発表されたお車です。488GTBをベースとしておりますがデザイン、性能を始めとしスペシャルな一台となっております。
ボディカラーがイエローのフェラーリは、ただでさえ注目の的となるお車ではありますが、その中でも一際目立つのがフロントボンネットで主張する「Sダクト」です。Sダクトはフロントボンネットの先端にある空洞のことで、その空洞はノーズ下にまで通じています。ベース車である488GTBにはないこのSダクトが、488ピスタが特別であることを証明しています。こちらのSダクト、もちろんただのデザインではなくF1などのレーシングカーにはよく採用される空力装置です。
空気はノーズ上面を添うように流れることが理想とされますが、ノーズ上面には傾斜があり、空気の流れを弾いてしまいます。Sダクトはこの弾いてしまう空気を吸い込んでくれるだけでなく、上部に流すことで強い空気の流れを作り出す効果があります。ちなみにSダクトは2008年にフェラーリが初めて採用したと言われています。
ボディ中央にはSダクトの空気の流れを表現するかのようにブラックとグレーのレーシング・ストライプが入っています。こちらのライン、ステッカーではなく平面塗装となっておりますので、表面を添うように見ても、触れてみても、凹凸のない美しい仕上がりとなっています。
Sダクトが装備されていることで街中を走るロードカーには見えない488ピスタ。それもそのはず、ピスタはイタリア語で「サーキット」。ピスタはその名の通り、サーキット並みの最高のパフォーマンスを目指して開発されたお車です。フェラーリはピスタに、F1や世界耐久選手権の出場マシン488GTEで培った知識と技術を詰め込んでいます。
しかし、あくまでレーシングカーではないのは、フェラーリがそのサーキット並みの走りを全てのドライバーに楽しんでほしいという想いを込めて開発されたからです。その証拠に、この車に乗った多くの人がその「乗り心地」を評価しています。走行モードを変化させることで、路上の状態や走る振動をダイレクトに感じていたサーキットの走りから、振動を軽減した滑らかな走りを実現しており、サーキットだけでなく街乗りも快適にお楽しみいただくことができます。
Sダクト(フロント)を中心にご紹介いたしましたが、まだまだご紹介したい点が多数ございます!また次回のブログをお楽しみに♪